パルは、「おさるのジョージ」「E.T.」「ジョーズ」「ジュラシックパーク」など12作品のキャラクターグッズを集めた新ブランド「ポケユニ/ポケットユニバーサル」の事業を開始した。24日に東京・原宿に旗艦店を開き、来月21日には大阪・阿倍野のキューズモールにも旗艦店を開く。同社にとって新機軸となるキャラクタービジネスで、5年後には売上高100億円を計画する。
米NBCユニバーサル傘下のNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン(東京、堂山昌司社長)と契約し、日本およびアジアで独占販売する。「ポケユニ」の名前の通り、「ジョーズ」のサメや「チャイルド・プレイ」のチャッキーなどをポケットサイズにして、作品の壁を超えて一つのかわいらしい世界観を作った。Z世代を中心に、家族連れや訪日客など幅広い層にアピールする。
オープンした原宿店は明治通沿いの京セラ原宿ビルの1フロアで、売り場面積は385平方メートル。谷尻誠と吉田愛の建築設計事務所SUPPOSE DESIGN OFFICEによる内装は、ステンレスの什器や冷蔵庫風の棚を用いてコンビニエンスストア風に演出している。商品は、ぬいぐるみ、服飾雑貨、スマホケース、文房具、ベビーグッズ、ポップコーンなど。たくさんのキャラクターたちが描かれた壁面や、ぬいぐるみのクレーンゲームなどフォトスポットも用意されている。定期的にキャラクターのイベントも実施する。
ポケユニ事業では、同社がプチプラ雑貨「スリーコインズ」で培ってきた商品企画力やSNS発信のノウハウを活用した。キャラクター造形もパルが手掛けた。アジアでの販売契約も結んでおり、長期的にスケールの大きな事業に育てる。