オンワード樫山が今春スタートしたEC主軸ブランド「ネイヴ(NAVE)」は4月5〜11日、伊勢丹新宿本店と阪急うめだ本店でポップアップストアを実施する。2023年春の新作全コレクションがそろうほか、「ハードロックカフェ(HARD ROCK CAFE)」とのコラボレーション商品を販売する。
「ネイヴ」は同社の「アンクレイヴ(UNCRAVE)」も手掛ける宮井雅史がプロデュースし、スタイリストの福田亜矢子と斉藤くみがディレクションする。トレンド型の“ネイヴ”、ベーシックな“リネイヴ”、他ブランドやアーティスト、カルチャーとコラボする“バイネイヴ”の3つのラインで構成する。3月4日に同社の公式EC「オンワード・クローゼット(ONWARD CROSSET)」で販売を開始した。ポップアップは、23年春の新作を手に取ることができる初の実店舗イベントとなる。
“バイネイヴ”から打ち出す「ハードロックカフェ」とのコラボアイテムは半袖Tシャツ2型(6050〜6490円)、スエット2型(1万1000〜1万2100円)、パーカ2型(1万2100〜1万3200円)、デニムジャケット2型(1万9800〜2万900円)、トートバッグ(6930円)、キャップ(同)の計10型で、いずれもロゴを前面に出したキャッチーなデザイン。日本のアパレルとしては、「ハードロックカフェ」との初のコラボ事例という。
リアルならではの仕掛けで話題作り
コラボ商品の発売に連動し、東京・六本木の「ハードロックカフェ東京」で関係者向けパーティーを3月23日に開催した。“ドレスコード”としたコラボTシャツを着用した約300人の招待客は、会場に流れる音楽や飲食、特設ブースでの撮影を楽しんだ。ブランド責任者のオンワード樫山・第二カンパニーD2CブランドDiv.商品企画Sec.の田野井哉恵氏は「コロナ禍が落ち着く中で、人々が集まって楽しむ場がそろそろあってもいいと考えた。ファッションが持つパワーを感じていただけたら」と開催の背景を語った。
「ネイヴ」は昨年10月にはファッション業界関係者を中心に600人を招待し、デビューショーを恵比寿ガーデンホールで実施するなど、リアルならではの仕掛けで話題を作っている。「ただ服を売るのではなく、カルチャーやコミュニティーの熱量が感じられるブランドに育てていきたい」(田野井氏)とする。