「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER) 」と「Y/プロジェクト(Y/PROJECT) 」は、プレタポルテのコラボコレクションを発表した。両ブランドの公式ECサイトと一部店舗で販売中だ。
コレクションは、錯視のデザインを取り入れたトロンプルイユ(だまし絵)のプリントにフォーカス。「ゴルチエ」のアイコニックなセーラーTシャツと「Y/プロジェクト」のデニムジャケットを重ね着したプリントのニットに加え、ランジェリーをレイヤードしたように見えるチェック柄のノースリーブ、腰回りにジーンズをプリントしたTシャツなどをそろえた。ロング丈の白いテイラードコートには、「Y/プロジェクト」定番のデニムボトム“ジャンティー(Janty) ”のブリーフパンツを履いて脚を露わにした姿を全面にプリント。シンプルなTシャツやワンピースなど、一枚でレイヤードスタイルを着こなしているようなユニークなデザインになっている。価格は、Tシャツが320ユーロ(約4万4000円)、テイラードジャケットが1290ユーロ(約18万円)など。
自身のブランド「Y/プロジェクト」と「ディーゼル(DIESEL) 」のクリエイティブ・ディレクターを務めるグレン・マーティンス(Glenn Martens) は、ジャンポール・ゴルチエのゲストデザイナーとして、2022年春夏オートクチュール・コレクションでドラマチックなイブニングウエアを披露した。
マーティンス=クリエイティブ・ディレクターは、08年にアントワープ王立芸術アカデミー(Royal Academy of Fine Arts Antwerp) のファインアート科を卒業後まもなく「ゴルチエ」に採用され、ウィメンズのプレ・コレクションやメンズレーベル「G2」のジュニア・デザイナーとしてキャリアを積んだ。その後、「ゴルチエ」による1996年春発表の「サイバーババ(Cyberbaba) 」コレクションをベースにした自身のカプセルコレクションを発表。予想外の素材にさまざまなボディーパーツをプリントし、当時もトロンプルイユのアイデアを取り入れていた。