マッシュホールディングスは4月1日、役員人事を発表した。子会社マッシュビューティーラボ社長に、現マッシュスタイルラボ取締役の豊山YAMU陽子氏が就任した。近藤広幸社長は会長職に就く。マッシュスタイルラボでは、楠神あさみ取締役企画本部長が副社長に昇格した。
マッシュビューティーラボは、2022年8月期売上高が前期比横ばいの164億円と、成長が足踏みしている。豊山新社長は、グループ創業期に「スナイデル(SNIDEL)」「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」といった主力ファッションブランドの立ち上げ・拡大に寄与してきた経験を生かす。これまでビューティブランドを手掛けた経験はないものの、「新しい事業を作る構想力や推進力、周りを巻き込む能力」(同社)を発揮することが期待される。また豊山氏は同社のリテール企画本部長を兼任。「コスメキッチン(COSMEKITCHEN)」「ビープル(BEOPLE)」といった小売業態の売り場編集力と企画力を底上げする。
マッシュスタイルラボの楠神取締役は、長らくファッション事業全体の統括、デザイナーの管理・指導に携わってきた人物。副社長選任の理由については、「モノ作りに携わる企業として、クリエイティブのトップが経営にも深く携わることで、より正しく力強い成長が見込めるため」(同社)としている。
マッシュグループは各事業部門を13年に分社化して以降、基幹事業を担うマッシュスタイルラボとマッシュビューティーラボについては、親会社マッシュホールディングスの近藤広幸社長が両社のトップを兼任してきた。マッシュスタイルラボに関しては、これまで副社長職を設けていなかった。