連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

時計界のカール・ラガーフェルドの伝説が再び【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年04月05日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

 このニュースに興奮しているのは、「WWDJAPAN」編集部では私くらいでしょうか(笑)?とはいえ、かなりのインパクトを放っているので、2回連続で時計のお話をさせてくださいませ。

 正直私も、ジェラルド・ジェンタのスゴさを知ったのは、本当にごくごく最近でした。記事にもある通り、彼は「オメガ」の“コンステレーション”や、「オーデマ ピゲ」の“ロイヤル オーク”、「パテック フィリップ」の“ノーチラス”、「IWC」の“インヂュニア”、「ブルガリ」の“ローマ”などの生みの親。「オーデマ ピゲ」の“ロイヤル オーク”や「パテック フィリップ」の“ノーチラス”は垂涎の品と化しているし、「IWC」の“インヂュニア”や「ブルガリ」の“ローマ”は、奇しくも今年のウォッチズ・アンド・ワンダーズで、それぞれのブランドが復活させたり、推しラインとしてフォーカスしたり。つまりジェラルド・ジェンタのデザインは、現代にも通用しているのです。

 簡単に言えば、時計界のカール・ラガーフェルドみたいな存在だったのではないか?と想像します。カール様も、「ジャン・パトゥ(現在の『パトゥ』)」を皮切りに「クロエ」「フェンディ」、そして「シャネル」で成功を収め、特に「シャネル」ではカメリアやツイード、Cを2つ重ねたロゴなど、現代にも通用するデザインコードを発掘。下の記事で話した通り、今ビッグメゾンで働くクリエイティブ・ディレクターたちは、カール様が確立した成功体験をなぞらえていると言っても過言ではないでしょう。

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