ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、究極のOMO、デジタルインパクトの話。(この記事はWWDジャパン2023年4月3日号からの抜粋です)
【賢者が選んだ注目ニュース】
香りの研究所「ベレア ラボ」が初のポップアップショップ
ロート製薬が新生産棟で仮想空間を活用
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今、美容業界でも「デジタルツイン」という言葉が飛び交うようになってきた。その概念は、まさに「現場」で起きていることと同じ環境の「仮想空間」が双子状態でつながりあっていることだ。
たとえば工場において、これまではデータ活用といっても人力に頼る部分が多く、さまざまな現場からデータを取得してそれを解析し、仮説を立て、改善プランをつくり、各部門や部署にフィードバックして、さらにまたデータを取得し……と手間も時間もかかるプロセスを回していた。
デジタルツインとは、各現場のデータをリアルタイムで吸い上げ、仮想空間に同じ状況を再現し、その仮想空間で改善プランのシミュレーションを即時に行い、結果を現場にすぐにフィードバックできる状態をつくることだ。解析カメラなどあらゆるモノがネットにつながるIoT、5Gや今後の6Gデータ分析のためのAIや量子コンピューティングといった技術の発達で可能になったものでもある。
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