ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第111回

小売店舗から都市計画まで 「デジタルツイン」の可能性

有料会員限定記事

 ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、究極のOMO、デジタルインパクトの話。(この記事はWWDジャパン2023年4月3日号からの抜粋です)

【賢者が選んだ注目ニュース】
香りの研究所「ベレア ラボ」が初のポップアップショップ
ロート製薬が新生産棟で仮想空間を活用

 今、美容業界でも「デジタルツイン」という言葉が飛び交うようになってきた。その概念は、まさに「現場」で起きていることと同じ環境の「仮想空間」が双子状態でつながりあっていることだ。

 たとえば工場において、これまではデータ活用といっても人力に頼る部分が多く、さまざまな現場からデータを取得してそれを解析し、仮説を立て、改善プランをつくり、各部門や部署にフィードバックして、さらにまたデータを取得し……と手間も時間もかかるプロセスを回していた。

 デジタルツインとは、各現場のデータをリアルタイムで吸い上げ、仮想空間に同じ状況を再現し、その仮想空間で改善プランのシミュレーションを即時に行い、結果を現場にすぐにフィードバックできる状態をつくることだ。解析カメラなどあらゆるモノがネットにつながるIoT、5Gや今後の6Gデータ分析のためのAIや量子コンピューティングといった技術の発達で可能になったものでもある。

この続きを読むには…
残り1337⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。