ファッション

ラオックスがバーニーズ ジャパンを買収

 ラオックスホールディングスはバーニーズ ジャパンの全株式を取得し、子会社化する。バーニーズ ジャパンの高いブランド力とラオックスグループにおけるインバウンド事業のノウハウ等を活用することの相乗効果による、バーニーズ ジャパンの売り上げ拡大や海外向けEC、貿易輸出等の事業領域の拡大が見込めると、今後の成長ポテンシャルを評価した。5月1日にセブン&アイ・ホールディングスが全株式を譲渡する。金額は非公表。

 バーニーズ ジャパンは1989年に伊勢丹(現三越伊勢丹ホールディングス)が米バーニーズ ニューヨークと業務提携し、子会社として設立。翌年に新宿に1号店を構えた。2006年に住友商事と東京海上キャピタル系の投資会社へ譲渡。2013年にセブン&アイ・ホールディングスが東京海上キャピタル系の投資会社から、15年に住友商事から株式を取得して完全子会社化していた。23年2月末現在、旗艦店6店舗、アウトレット4店舗のほか、国内ECサイトを運営する。23年2月期(監査前)の売上高は前期比10.0%減の127億1100万円、営業損失は前期の18億5400万円から5億5100万円に縮小していた。

 米バーニーズ ニューヨークは、1923年にバーニー・プレスマンがマンハッタンの7番街17丁目に創業。新進ブランドやデザイナーを多く発掘し、スペシャリティーストア(専門店)として世界的に知られたが、96年に連邦倒産法第11章の適用を申請。2019年に再度破綻し、現在はオーセンティック・ブランズ・グループの傘下にある。

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