ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第112回

百貨店からコンビニまで 韓国コスメ隆盛の背景は

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 ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、多岐にわたる販売チャネルで存在感を増す韓国コスメの話。(この記事はWWDジャパン2023年4月10日号からの抜粋です)

【賢者が選んだ注目ニュース】
伊勢丹新宿のメイクの祭典「イセタン メイクアップ パーティ」開催
韓国コスメ「ヒンス」から日本限定のフレグランスが登場

 3月の恒例イベントとなった「イセタン メイクアップ パーティ」。「イヴ・サンローラン」「ジバンシイ」「RMK」など大手ブランドと同等の規模で、通常取り扱いのない韓国ブランド「ヒンス」のブースが配置されていたのが目を引いた。筆者も接客を受けて新商品のチークカラーを購入したが、いわゆるデパートブランドと遜色ない丁寧なアドバイスを受けることができた。

日本市場を意識した「ヒンス」の戦略

 「ヒンス」は2019年のローンチ後、同年に日本国内でオンライン販売を開始。21年4月にアットコスメトーキョーで初の店舗販売を果たして以降、青山の旗艦店、新宿ルミネエストの直営店のほか、ロフトなどバラエティーショップを中心に販売ルートを増やしている。百貨店でも積極的にポップアップストアを展開しており、阪急うめだ本店では昨年8月末~23年1月までの約4カ月間にわたって出店したほか、イセタンミラー、伊勢丹新宿本店でもそれぞれ期間限定で販売を行っている。国内市場に向けたブランディングにも注力しており、新商品のチークカラーの発売に合わせてアンバサダーに俳優・モデルの八木莉可子を起用したほか、「メイクアップ パーティ」で日本限定フレグランスの先行販売を行った。

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