「ゲラン(GUERLAIN)」は5月1日、天然由来成分を使用したフレグランスシリーズ“アクア アレゴリア コレクション”から新商品“アクア アレゴリア ハーベスト”(全3種、125mL、税込2万1340円)と、“アクア アレゴリア フォルテ ネロリア ベチバー”(75mL、税込1万6720円)を発売する。阪急うめだ本店では共に4月12日から、西武池袋本店は“アクア アレゴリア ハーベスト”を19日から先行販売する。
ヨーロッパの希少な素材を使用
“アクア アレゴリア ハーベスト”の香りは3種類で、ヨーロッパの希少な素材にフォーカスした。みずみずしく爽快な“マンダリン バジリック”は、完熟する前に収穫した青いマンダリンを使用し、ほろ苦さが残るフレッシュな香りを放つ。“ローザ ロッサ”は夜明けにローズガーデンを散策するひとときをイメージした香りで、複数の産地のローズを組み合わせた。1日の中でも香りが変化するローズを、花びらの上部にオイルが溜まる早朝に摘むなど、調香師と生産農家のこだわりを詰め込んだ。“ネロリア ベチ バー”はイタリア・カラブリア地方で育つオレンジから抽出したネロリエッセンスに、同じ花から取れる蜂蜜を加えることで、まろやかさと繊細さを引き立てる。それぞれの香りは「ゲラン」が農家との数世代にも渡る関係性を築いてきた中で実現した。
“アクア アレゴリア フォルテ”からも新たに“ネロリア ベチバー”が登場。フローラルかつスパイスの効いたネロリエッセンスを主役に、イチジクのフィグの芳醇さ、バニラ、アーモンドの甘さをベチバーがウッディな香りで包み込む。75mLのボトルに加え、一部店舗限定で200mLのリフィル(税込2万6950円)も発売する。
同シリーズは自然の素晴らしさを称賛し、世界中の美しい庭園を描いた香りのコレクション。1999年に誕生しフランスとイタリアでは人気No.1で、2022年にサステナブルなフレグランスコレクションとしてリニューアルした。フランス産ビーツ由来のオーガニックアルコールを採用して最大95%の天然由来成分を配合する。ボトルにはリサイクルガラスを15%使用し、フランス国内での製造にこだわるほか、新商品“アクア アレゴリア ハーベスト”は100%リサイクル可能な紙製の箱“セカンドスキン”でパッケージする。
小学生への教育や女性養蜂家の支援も
「ゲラン」は商品製造のほかにも、サステナビリティを意識した活動を続ける。世界10カ国で進めている「ビースクール」では、子どもを対象にミツバチ保護の重要性をレクチャー。日本では昨年5月に伊勢丹新宿本店で小学生のワークショップを実施した。ミツバチに対して「刺されそうで怖い」という印象を持っていた生徒たちが、受講後には「守るべき存在だ」と意見を変えたという。また、女性養蜂家の自立支援にも力を入れる。男性が多い養蜂業界の現状から、大阪・梅田や東京・銀座で合計 12 名の女性養蜂家育成を目指している。2022年には5月20~22日の3日間で100万ユーロ(当時のレートで約1.3億円)を寄付したり、顧客が商品の生産地を地図上で確認できるサービス「ビー リスペクト」の開発を進めたりするなど、ラグジュアリーと持続可能性の共存を模索する。