CICA(シカ=ツボクサエキス)をはじめ、乳酸菌やアズレン(カモミール抽出)成分など、常に美容成分が注目されている韓国コスメ。今回、日本でも人気の「アイムフロム(I’M FROM)」「アイソイ(ISOI)」「ユイラ(EUYIRA)」の3ブランドに、いま注目している成分やスターアイテムを聞いた。
「アイムフロム」は“ビーツ”に注目
「アイムフロム」がいま注目している成分は“ビーツ”だという。「アイムフロム」を展開するアリエルトレーディングの松浦南厘PRは、「ビーツは、通称『飲む輸血』としてその栄養価の高さからインナーケアの世界ではスーパーフードとして人気だ。ここ最近では化粧品の原材料としても注目されている」と話す。ビーツは、ベタレインやアントシアニンなどのフラボノイド、ベタイン、ビタミンA、B、Cを含み、一般的に紫外線やストレスによる肌ダメージをケアすると言われ、健やかな肌作りをサポートする働きが期待できる。
「『アイムフロム』もいち早くこのビーツの美容効果に着目し、ビーツを使用したスキンケアラインを販売する。日本では22年8月から販売を開始し、特にビーツ酵素とクレイをブレンドしたフェイスマスク“ピュリファイング フェイスマスク(B)”(110g、税込3300円)が人気を博している」という。
【売れ筋商品】
“フェイススクラブマスク(F)”(120g、税込3520円)と、“ピュリファイング フェイスマスク(B)”(110g、税込3300円)。「ともに1月の売り上げ目標が22年12月比で20%増と好調に推移した」。
「アイソイ」は“βアルブチン”に注目
マッシュビューティーラボが展開するセレクト業態ビープル(BIOPLE)でも人気のあるコスメブランド「アイソイ(ISOI)」の日本総代理店を務めるセブンビューティーの馬場ひとみPRは、「βアルブチンに注目している。『アイソイ』の“ブレミッシュケアアップセラム”が『消しゴムセラム』と呼ばれるようになったのは、この成分のおかげ。美白成分としておなじみで、化学合成されたものが一般的だったが、昨今、植物から抽出されたアルブチンが注目されている」と話す。
「アイソイ」の“ブレミッシュケア”シリーズは、ビーガン・オーガニック認証を取得しており、植物性のβアルブチンを採用している。「ビーガン・オーガニック化粧品は、『肌にやさしいが効果も穏やか』というイメージを持つ人も一定数いる。βアルブチンのように、肌効果が期待できる成分が、これから注目されるだろう」。
【売れ筋商品】
ブルガリアンローズオイルを1%高配合した“ブレミッシュケアアップセラム”(35mL、税込5390円)がヒット。「日本での取り扱いは始まったばかりだが、韓国では有名なコスメショップ、オリーブ ヤング(OLIVE YOUNG)の美容液部門で、10年連続売り上げナンバー1を獲得している」。
「ユイラ」は“バクチオール”に注目
「ユイラ」は次世代レチノールとの異名を持つバクチオールに注目する。川又美由紀ユイラPRは、「韓国コスメでは、レチノールを配合したアイテムが多いが、肌への刺激が気になるという声も一定数ある。一般的に、バクチオールはレチノールに比べて、肌への刺激や紫外線の影響が少ないと言われている。さらに、植物由来の成分なのでビヴィーガン志向の顧客にもオススメできる」と話す。
【売れ筋商品】
22年11月に発売したフェイスパウダー“ポアブラーリングカバーパクト”(11g、税込3190円)が人気。「1月の売り上げは前月比の2倍で、売り上げ達成率が150%と好調だった」。