仏ロレアル(L’OREAL)は4月3日(現地時間)、オーストラリア発のラグジュアリースキンケアブランド「イソップ(AESOP)」を手掛けるイソップ社の買収を発表した。イソップの2022年の売上高5億3700万ドル(約708億8400万円)に対し、取引額は25億ドル(約3300億円)以上と見られる。ロレアルは「イソップ」が近い将来、「ランコム(LANCOME)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」「キールズ(KIEHL’S SINCE 1851)」などの年間売上高数十億ドル(約1320億円)規模の“ビリオネア・ブランド”に加わると自信を見せる。
ロレアルにとって過去最大規模となった今回のM&Aについて、シリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)=ロレアル リュクス事業本部プレジデントに戦略を聞いた。
WWD:ロレアルが「イソップ」に惹かれた理由は?
シリル・シャピュイ=ロレアル リュクス事業本部プレジデント(以下、シャピュイ):「イソップ」はとてもユニークなラグジュアリービューティブランドで、私自身長らく追いかけ愛してきた。「イソップ」のデザイン主導なブランディングや高い効果実感、感性に響く商品、そして顧客を重視した小売哲学は、今日のビューティ市場において十分に差別化されている。
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