中国越境EC(電子商取引)大手の「シーイン(SHEIN)」が話題だ。破竹の勢いで成長を続け、その売上高は今やユニクロを擁するファーストリテイリングを上回ったとも伝えられている。米調査会社CBインサイツによると、評価額はなんと1000億ドル(約13兆円)で、世界第3位のヘクトコーン(未上場で10兆円以上の株式評価額の企業のこと。1兆円以上だとデカコーン)企業である。
「シーイン」については日本でも取りあげられる機会が増えてきたが、おそらく今後は同様のビジネスモデルを展開するミニ・シーインが多数登場することは確実だ。なぜなら「シーイン」のサプライチェーンを支える企業が第三者企業にサービスを提供しつつあるからだ。
シーイン最大のサプライヤーの一つであるシンドバッド(達達辛巴達(広州)科技有限公司)はその代表格。2023年4月、ベンチャーキャピタルから数千万ドル(約数十億円)規模のシリーズA調達を完了したことを発表した。シーインを支える「フレキシブル・サプライチェーン」を、より多くの企業に提供していく方針を示している。
シーインについては以前にも取りあげたため、ここでは簡単に紹介したい。女性向けアパレルを中心に全世界に展開するECプラットフォーム、ブランドであり、その強みは3点にまとめることができる。
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