四国・中国地方でセレクトショップ「ジーンズファクトリー(JEANS FACTORY)」を運営するインターナカツ(高知市、中津徹社長)は、関東1号店を埼玉県越谷市のイオンレイクタウンに4月21日開く。
イオンレイクタウンmori 2階に売り場面積462平方メートルの「ジーンズファクトリー ララ」の屋号で出店する。「パタゴニア(PATAGONIA)」「ザ・ノース・フェイス( THE NORTH FACE)」「ダントン(DANTON)」など、国内外の100以上のブランドのメンズ・ウィメンズアイテムを取り扱う。
同社は高知県や愛媛県、岡山県、広島県などに11店舗を運営する。うち10店舗を占める路面店は、郊外の倉庫のような建物(標準面積561平方メートル)にハイブランドからカジュアルブランドまで豊富にそろえ、広域から集客することで知られる。年間平均での客単価は2万円弱。
広域型ショッピングセンター(RSC)では14年にイオンモール岡山に出店し、路面店とは異なるMDのノウハウを構築してきた。客単価は1万1000円ほどだが、RSCは路面店よりも客数が多い。
関東出店の決め手になったのは、EC(ネット通販)の実績だった。コロナ下で同社の売上高に占めるEC化率は2割を超えた。自社ECおよびゾゾタウンなどを通じて、店舗のない関東の消費者からの購入が目立って増えた。「ユニバーサルオーバーオール(UNIVERSAL OVERALL」「アー・ペー・セー(A.P.C.)」といった人気ブランドの別注商品がよく売れた。「実店舗を出店することでECにも相乗効果が期待できる」(中津大・専務取締役)として出店を決断した。軌道に乗せて関東2号店やその他の地域での出店につなげる。
開店日の4月21日には同社の40周年の創業記念日。この記念企画として「高知県立牧野植物園」「ユニバーサルオーバーオール」「ジーンズファクトリー」の3者協業によるワークウエアを販売する。ウェブ上で公開中のビジュアルと動画は、高知在住の映画監督・安藤桃子氏がモデルと演出を務めた。高知県立牧野植物園は、4月から始まったNHKの朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者・牧野富太郎の功績を伝えるため1958年に開設された植物園で、放送開始後は全国からの観光客が増えている。