ワコールは4月18日、食品と雑貨を販売するモール型EC「ワコール スプーン(WACOAL SPOON)」をスタートした。同サービスでは、“体と心に幸せ運ぶ”をコンセプトに日本全国の食品や食卓回りの雑貨を取り寄せができるというもので、103の販売元から550点をそろえる。サイト名の“スプーン”は、食という幸せを運び続ける食器のスプーンから。ワコールの“ゆりかごからゆり椅子まで体と心に幸せを運ぶ存在でありたい”という願いが込められている。
「ワコール スプーン」の構想は2020年末ごろにスタート。ワコールメンバーズの会員にアンケート調査を実施した結果、関心が一番高いカテゴリーは“食”、試したいサービスは“食品のお取り寄せ”だった。また、フードロス削減やリサイクル活動など社会課題への関心が高いことが分かった。
同ECサイトでは、ワコール視点で選んだ“体”のことを考慮してつくられている食品をはじめ、おいしさ、見た目の美しさなどにより“心”が満たされる食品を4人の女性バイヤーが日本全国で買い付けて販売。毎年約50店舗、販売元を新規開拓するほか、「ワコール スプーン」限定販売品も増やしていく。また、販売元を取材し、ものづくりへの思いやサステナブルな取り組みなどについて発信する。ワコールは、同サービスを通じて約500万人のワコールメンバーズの満足度アップを目指すとともに、規模拡大を目指す。
18日、東京・青山のスパイラルホールで行われた発表イベントでは、販売する商品の試食が行われ、「ワコール スプーン」のバイヤーをはじめ、限定品である酒粕入り黒イチヂクのオリジナルケーキをコラボレーションした菓子メーカーと酒造メーカーの代表が素材の魅力や商品に込めた思いについて語った。
「ワコール スプーン」ではオープンを記念して、5月31日まで購入者全員に500円オフのキャンペーンを開催する。