「ロロ・ピアーナ・インテリア(LORO PIANA INTERIOR以下、ロロ・ピアーナ)」は伊ミラノで開催されている「ミラノサローネ2023」で、ミラノ本社でインスタレーションを発表した。協業したのはアルゼンチンデザイナー兼アーティストのクリスチャン・モハデッド。モハデッドは、会場にアンデス山脈にある道や通路を示す石積みを表す“アパチェタ”をインスタレーションで表現した。“アパチェタ”とは、何世紀にもわたり、旅人たちが高地まで石を運び、峠を越えるときに大地パチャママの霊に感謝して置き作られたものだ。モハデッドによる8mに及ぶ12の塔は「ロロ・ピアーナ」の過去のコレクションの廃棄素材で覆われている。
塔の間には、モハデッドがデザインしたソファやスツール、ベンチ、テーブルなどが並べられており、ラウンジのような空間になっている。来場者は“アパチェタ”をつくってきた旅人のように、再現された風景の中を歩きながら「ロロ・ピアーナ」の本社の景色を楽しめる。