ファッション
連載 エディターズレター:IN FASHION

ラグジュアリーの巧みな戦略。繰り返し伝える「古いは素敵」の価値【エディターズレター:IN FASHION】

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※この記事は2023年04月25日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

 ラグジュアリーブランドはなぜ繰り返し展覧会、回顧展を開くのでしょうか?特に「カルティエ」などのハイジュエリーブランドや、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンの「ルイ・ヴィトン」「ディオール」「フェンディ」、そして「シャネル」は世界中で、それこそ一年中どこかで、と言っても過言でないくらい頻繁に展覧会を開いています。アーカイヴを展示し、その背景を写真や言葉で紐解き、自社の職人が来場者の目の前でその技を披露する。その多くが無料で体験できることもあり、いつだって予約困難なくらい大盛況です。

 製品の背景にあるストーリーを知ることは、知的好奇心を刺激され単純に楽しいですよね。ブランドからすれば、自社製品への理解が進み、顧客満足度を高めると同時に新しいファン獲得につながります。でもブランドにとって回顧展の価値はそれだけじゃないと思います。

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