「アーティファクト(RTFKT)」は4月24日から5月8日まで、「ナイキ(NIKE)」を象徴する“エア フォース 1”の限定NFT“RTFKT x Nike Air Force 1”をフィジカルアイテムに変換する“フォージング”イベントを開催する。
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当初フォージングNFT“RTFKT x Nike Air Force 1”は、「RTFKT」によるNFTブランド「クローン X(CLONE X)」のホルダー向けに発売された。「クローン X」のクローンNFTには“デーモン”や“エイリアン”“ロボット”といったDNAタイプがあり、現在の最低価格は2.685 ETH(4月24日時点で約66万円)。「クローン X」のNFTホルダーには、10種のフォージングNFT“RTFKT x Nike Air Force 1”から、保有するクローンのDNAタイプに相応したNFTを購入する権利が与えられた。1クローン保有につき2つまで“RTFKT x Nike Air Force 1”を購入することができたため、今は二次流通として取引されているものもある。このフォージングNFTの二次流通最低価格は0.29ETH(4月24日時点で約7万円)、最も高価なものは4.9ETH(約121万円)だ。
“RTFKT x Nike Air Force 1”のホルダーはイベント期間中にフォージングすることで、今年10~12月頃にフィジカルスニーカーが届けられる仕組みだ。RTFKTの日本コミュニティーサポートを担当するオージー(OG)は「フォージングしたNFTホルダーのみに向け生産することで大量生産を避け、廃棄を減らすことができるほか、より情熱を持つファンに商品を届けることができる」と語る。手に入る“エア フォース 1”は、内側のスウッシュ(「ナイキ」のロゴマーク)がブレード(「RTFKT」のロゴマーク)になった特別デザイン。1982年に“エア フォース 1”が発売されて以来、スウッシュを他のロゴに変えることができたのは「RTFKT」が初めてだ。さらにコラボレーションによる特注素材を採用するほか、“RTFKT WORLD MERGING CHIP”と呼ばれるNFCチップを内蔵し、保有者のみが体験できるコンテンツが用意されるなど、まさに「RTFKT」ならではの仕様になっている。
このフォージングイベントに伴い、「RTFKT」は4月23日~30日まで、新宿3丁目にある“クロス新宿ビジョン”のサイネージをジャック。「クローンX」のクローンと“エア フォース 1”が登場する圧巻のCGアニメーションが話題だ。また渋谷の街中にはポスターが貼られ、ARフィルターが反応する仕掛けを作った。
4月30日に東京ビッグサイトで開催されるアート展示イベント「GEISAI #22 & CLASSIC」では、“RTFKT x Nike Air Force 1”のエキシビションが行われるほか、「クローン X」と新たなコレクション「アニマス(ANIMUS)」に関する企画や作品が紹介される予定だ。「GEISAI」は村上隆とカイカイキキが企画・キュレーションする体験型イベントで、特別審査員としてRTFKTの共同創始者ブノワ・パゴット(Benoit Pagotto)、スティーブン・ヴァジリー(Steven Vasilev)、クリス・リー(Chris Lee)の3人が参加する。