4月後半に2週に渡って開催された世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)」が23日に最終日を迎えた。中でも、注目を集めたアーティストはヘッドライナーを務めたBLACKPINK(ブラックピンク)だ。今回は2週目の開催で圧巻のステージを見せた衣装を徹底解剖する。
2時間近くに及んだステージでは、パフォーマンスごとにメンバーが衣装を着替え、観客を楽しませた。4人で飾ったオープニングでは、「ミュグレー(MUGLER)」のケイシー・カドワラダー(Casey Cadwallader)=クリエイティブ・ディレクターによるベビーピンクのカスタムアンサンブルを着用。ブランドを象徴する構築的なコルセット風のデザインには、ダイヤモンドのように輝く飾りが散りばめられている。ジス(JISOO)は、同じピンクの「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」による別注のレースアップブーツを合わせた。
その後、ソロパートで一人一人が登場。まずはジェニー(JENNIE)が「アレッサンドラ リッチ(ALESSANDRA RICH)」によるブルーサテンのクロップドトップスで登場し、ソロ曲の「You & Me」を披露。ラッフルのミニスカートがはだけると、同素材のショートパンツ姿に。ニーハイソックスやブレードのヘアスタイルもポイントにだ。「アレッサンドラ リッチ」は、 英国のキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)も愛用するロンドンのブランドだ。
「Flower」を熱唱したジス(JISOO)は、「アードネヴィク(AADNEVIK)」22年春夏コレクションから、クリーム色のフラワーアップリケを装飾したライラック色のチュールミニドレスを着用。コレクションルック同様、シルバーレザーの三つ編みベルトを付け、足元には白いメリージェーンを合わせた。「アードネヴィク」は13年にスタートした、ヒラ(Hila)とクリスチャン・アードネヴィク(Kristian Aadnevik)夫妻によるロンドン発のドレスブランド。ジスはこれまでもステージやミュージックビデオの衣装で着用している。
黒いフェザーのコートで出てきたのは、ロゼ(ROSE)。「On The Ground」を歌いながら、下に着た「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」のミニドレスを披露。透明のスパンコールを重ねた黒いドレスがクールで妖艶な雰囲気を醸し出す。靴は「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」の黒いレースアップブーツ。
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リサ(LISA)は煌びやかなゴールドのミニドレスと手袋を着用し、「Money」を歌った。グリッターやメタリック、メタルメッシュといった異素材を組み合わせたデザインで、足元にはプラットフォームのレースアップブーツを履いた。
4人によるソロパフォーマンスの後は、全員で「ミュグレー」と「デヴィッド コーマ(DAVID KOMA)」をミックススタイリングし登場。ロゼは、「デヴィッド コーマ」23年リゾートから、シルバーフラワーの大きなアップリケを配したシアー素材の黒いドレスをセレクト。下に着た黒いブラも「デヴィッド コーマ」。足元は「ドクターマーチン」のコンバットブーツを合わせた。
ジスは、「デヴィッド コーマ」23年プレ・フォールからメタルメッシュのホルターネックのトップスに、リサも同じく「デヴィッド コーマ」から23年春夏シーズンのジオメトリックのスカートとホルターネックのトップスにそれぞれ着替えた。リサのウエアはどちらもクリスタルで装飾されている。モノトーンのクロップドジャケットは韓国ブランド「デビーアッパー(DEBBY UPPER)」。ジェニーは、「ミュグレー」の白いドレスにチェンジ。ベルトやカットアウトの肌見せのディテールが特徴だ。靴は「チャールズ&キース(CHARLES&KEITH)」の白いブーツだった。