ワトワギャラリーは合同展覧会「ディフュージョン オブ ネイチャー(Diffusion of Nature)2023、土と夢」を4月22日から5月7日まで東京・浅草のワトワギャラリー/ザ ボックス トウキョウで、5月5日から14日まで渋谷のエレファント スタジオでそれぞれ開催する。
本展のベースにあるのは、2020年にスタートした「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」だ。本プログラムは、通常ならば長期滞在することが困難な北アルプスの最奥地に立つ雲ノ平山荘でアーティストたちが生活し、日常から離れた環境下で「自然」を巡る表現を探求するもの。3年間で、絵画、写真、彫刻、バイオアート、アニメーション、ダンス、音楽、伝統工芸など多分野にわたる20人が生活・制作活動を行なった。生活面は全て同山荘がサポートしている。伊藤二郎・雲ノ平山荘代表はステートメントの中で「本プロジェクトでは北アルプス最奥地の雲ノ平を旅するアーティストたちの多様な視点を通して“私たちにとって⾃然とは何か”という問いを掘り下げていく」と伝えている。
浅草展では、昨年同プロジェクトに参加した7組8人の成果展として披露する。参加アーティストは、Tatsuro Murakami(ギタリスト・作曲家・サウンドアーティスト、Anais-Karenin(美術作家・研究者)、岩崎広大(美術作家)、小林茂太(写真家)、敷地理(ダンサー)、原口みなみ、秦景子(絵描き・アニメーション作家)、渡邊知樹(絵本作家)。
渋谷展は、21年までの参加アーティストたちによるグループ展で、参加アーティストは、加々見太地(彫刻家)、齋藤帆奈(美術作家)、shibi(画家)、渋田薫(画家)、soar(画家)、只野彩佳(画家)、渡邊慎二郎(美術作家)。
ワトワギャラリーは、パリコレなどでショーの演出も手がける演出家の小松隆宏が代表を務め、ストリートカルチャーやファッション、テクノロジーなどを取り入れた若手作家を中心にアートとコミュニケーションの場を提供している。同展について小松は、「⽇本の秘境と⾔われる北アルプスの雲ノ平で活動する"伊藤⼆朗"という男に出会った。 彼がやっているアーティスト・イン・レジデンスのプログラムは、決して⼤きいものではないが、とてもしっかりと"伊藤⼆朗"の感覚で⾃⽴していて、⾃然の"秩序のない秩序"と向き合っている思考の深さを感じるプロジェクト。⾃然の凄さ、優しさ、強さ、危うさ、儚さ、美しさを感じてもらえるような活動だ。こういった活動や運動を私たちの世代で⼩さくとも⼀歩ずつ歩んでいけることをとても誇りに思う」と話している。
■「ディフュージョン オブ ネイチャー)2023、土と夢」
【Vol.1 Asakusa】
会期:4月22日~5月7日
開催時間:12:00 - 19:00
住所:東京都台東区今⼾1丁⽬2-10 3F WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO
入場料:500円
【Vol.2 Shibuya】
会期:5月5~14日
開催時間:12:00 - 19:00
場所:東京都渋⾕区渋⾕2-7-4 1-2F elephant STUDIO
入場料:500円