林飛鳥デザイナーの「ネオンサイン(NEON SIGN)」は、東京・南青山にアトリエ兼直営店「Nmw リサーチ センター(Nmw Research Center以下、NRC)」を28日にオープンした。同店は林デザイナーの制作現場を兼ねたサロンで、「ネオンサイン」のメインコレクションや、セカンドライン“Nmw R.C.”、ビンテージアイテムをリメイクしたライン“ストリート クチュール(STREET COUTURE)”のほか、店舗限定アイテムなどをそろえる。また一部アイテムのカラー違いなどを注文することも可能だ。接客は林デザイナーが自ら行い、28〜30日と5月3〜7日は通常営業し、以降は不定期での営業となる。平日の来店は1日1組限定のアポイントメント制で、公式サイトとラインで受け付けている。
「NRC」は、フォーティーンストーンズデザイン(14sd/Fourteen stones design)主催の林洋介が手掛けた什器のほか、ネオン管を想起させるラックやレトロな電子機器が並ぶ、遊び心に溢れた空間だ。店舗奥にはトルソーやミシン、裁断台などがあり、実際にコレクション制作を行っている。林デザイナーは「設立時から構想していた店のかたちがようやく実現できた。2009年にブランドを立ち上げて14年が経ち、今の飽和した状態を打開するために、コアとなる客層を自分自身で作っていきたい」と語る。現在の中心顧客は20〜30代が中心で「若い人がブランドだけでなくデザイナー個人のファンになってくれたり、服作りそのものをかっこいいと思ってくれたりしたら、きっと長いファンになるはず」と期待する。設立時から販路は卸中心だったため、顧客とひさしぶりに直接コミュニケーションするのも楽しみだという。「わざわざアポイントメントを入れてデザイナーがいる店に行くのは、かなり勇気がいること。それでも来てくれる人を大事にしたいし、実際に買ってくれる人の生の声を聞いて、ものづくりに生かしていきたい。それに自分は世間で怖いイメージがあるみたいで、そうじゃないんだよと知ってもらえたら(笑)」。
ブランド立ち上げから14年越しの目標を実現させた今、林デザイナーは初心に立ち返ったような気持ちだという。「『NRC』で今のショップの当たり前を覆したい。まずは3年続けて軌道に乗せ、その後は旗艦店を開くのが目標だ」。
■Nmw Research Center
住所:東京都港区南青山5-13-4 Nビル1階
営業:4月28〜30日、5月3〜7日はアポイントメント不要(平日は1日1組限定のアポイントメント制、土日祝日の営業日はアポイントメント不要)
時間:12:00〜20:00
※営業スケジュールは公式サイトに記載