全体的な基調は、天然繊維、あるいは天然繊維を思わせるような風合いやルックスが支配的になっている。最も重要な素材はリネンだ。最古の繊維素材として知られるリネンは、均一的ではなく、糸の存在感を感じさせ、どこかノスタルジックな雰囲気をまとう。そうした雰囲気を、ポリエステルやモダールなどの化学繊維でも巧みに表現するテキスタイルが満開だ。
【シン・プレミアム】
天然繊維トレンドの保守本流ともいえるのがこのテーマ。「上質」には繊細で丁寧な作り以外にも、生産工程での人や環境に与える影響をできるだけ軽減させること、あるいはトレーサビリティーへの対応も含まれる。テクスチャーのある表面感や、リネンとセルロースの複合素材、プリントではボタニカル柄などに注目。
【メタ・ファンタジー】
「シン・プレミアム」と対照的なのが、この「メタ・ファンタジー」だ。明るめのパステルカラーやサックスブルーを軸とする、デジタル、あるいはメタバースのような未来的な感覚がベース。ただ、素材は極薄のコットンやシルクなどの天然素材をあえて使うのがポイント。柄の透けるドビー織物や、光沢加工を上手に使いたい。
【トライバル・パワー】
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