「WWDJAPAN」5月8日号は登山特集です。近年、登山をとりまくカルチャーや市場が大きく変化しています。コロナ禍で登山人口の中心だった団塊世代が山に行きづらくなり、相対的に20〜40代といった若い世代の登山者が増えたこともあって、ショーツにローカットのスニーカー、薄い生地のザックといった、以前だったら「山を舐めるな」「危ない」と言われたような軽快なスタイルの登山者が増えています。今回の特集では、そうした“ウルトラライトハイキング(以下、UL登山)”と呼ばれる山行スタイルや、ULギアを扱うガレージブランド、ショップにフォーカス。フリマアプリで高値で売買されているULギアも少なくなく、一部で大きな熱を生んでいる状況を取材しました。
そうは言っても、「UL登山って一体何なの?」という人がファッション&ビューティ&ビューティビジネスメディア「WWDJAPAN」の読者ではほとんどだと思います。ご安心ください。まずは東京・三鷹のUL登山専門店「ハイカーズデポ(HIKER’S DEPOT)」オーナーで、シーンの第一人者である土屋智哉さんにUL登山の定義や成り立ち、日本での広がりについて聞いています。
特集の目玉は、UL登山界隈の大人気ガレージブランド「山と道」の夏目彰社長インタビューです。近年、山を歩いていると同ブランドの製品を身に付けた登山者と本当によくすれ違います。2011年のブランド立ち上げ以来の売り上げ規模の変遷や、緻密に練られたコミュニティー運営まで、神奈川・鎌倉のアトリエで聞きました。
登山者スナップも敢行しています。UL志向の登山者は、どのようなスタイルで実際に山を登っているのか、山梨・瑞牆山などで登山者に聞きました。
改装に4年以上の歳月をかけ、4月28日にリニューアルオープンした米ニューヨーク五番街の「ティファニー(TIFFANY & CO.)」 本店についても詳報しています。改装費は335億円以上とも言われ、観光客から超富裕層まで取り込み、従業員満足までしっかり考えられた新店を、フロア別に解説します。
人気連載の「ミステリーショッパーが行く!」では、ナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」が3月にオープンした、東京・神宮前の旗艦店「ワールド・オブ・フライト トーキョー・シブヤ(World of Flight Tokyo Shibuya)」を覆面調査。「最近見たショップの中ではベストな内装」といった声も調査員から飛び出しました。
PHOTO:TAMEKI OSHIRO