専門店チェーン、セレクトショップの2023年4月度売上高(既存店ベース)は、月前半が高気温で推移したことで、春物が動いたという声が目立った。
国内ユニクロは前年同期比1.7%増。昨年4月が同15.8%増と大きく伸ばしていたこともあり、やや抑えめ。客数は同5.4%だった。「月後半に気温が下がり、客数に影響した。売れたのはタックワイドパンツやカーゴパンツ、ラウンドミニショルダーバッグなどの春夏の新作など」(広報担当者)。
しまむらの「ファッションセンターしまむら」は同3.4%増。同社は3月21日〜4月20日の集計であり、3月下旬が暖かかったことで「婦人・紳士の初夏、夏物のアウター衣料や服飾雑貨が売り上げを伸ばした」(発表資料から)。
良品計画の「無印良品」は同14.2%減と苦戦。先月は30%以上の大幅増だった衣服・雑貨カテゴリーも同4.4%減と再び前年実績割れとなった。前年4月に実施していた「無印良品週間」を3月に前倒ししていた影響が大きいという。
アダストリアは同14.8%増。「気温上昇と共に春夏商品の販売が好調、大型連休に向けた外出需要増も寄与した」(発表資料から)。また、昨年は3月中に実施したポイント還元キャンペーンを月初〜10日まで行った効果も大きい。
ユナイテッドアローズは同10.9%増だった。「気温上昇と共に春物や初夏物が動いた。ジャケット、スーツなどのビジネスアイテムに加え、カジュアルアイテムも動いた」(発表資料から)。