ヘアアーティストで、ヘアサロン「サロン リュウ キョウゴク(Salon Ryu Kyogoku)」の代表を務める京極琉氏は5月1日、指名料を16万5000円に改定した(5月1日以前から指名している顧客は改定なし)。
料金改定に関して、同氏は「日本美容を世界発信する先鋒役として現状に満足することなく、より一層厳しい目で京極琉をジャッジしていただきたい。そんな熱い思いから料金改定を致しました。日本美容業界の教育のために力を注ぎ、そして日本から世界をリードできるような美容師の教育、商品作りに注力するためにも、1件1件のクオリティーを高めるべく、覚悟とともに料金改定に踏み込みました」と理由を綴った。
また、改定の理由の1つに“時間”をあげ、以下のようにコメントした。「一人一人のお客さまと真剣に向き合い、“なりたい”をかなえて参りましたが、京極琉がサロンでお客さまの満足のいくヘアスタイルをかなえる時間にも限りがございます。職人としてのクオリティーは絶対に下げたくありません。私が作るヘアスタイルはオートクチュールです。真剣に、丁寧に時間と技術を使います。そうなると有限の時間の中で対応できるお客さまの人数は限られてしまいます。最高なラグジュアリーを提供するために、指名料の見直しをさせていただきました」。
欧米と比べて、日本の美容師のカット料金・指名料金は低いと言われている。世界でも最高クラスの技術力を持っているにも関わらず、料金が低いのは業界の課題の1つとされており、その壁の打破に挑む京極琉氏の取り組みは注目を集めている。