欧米のインポートブランドを扱うブルームーンカンパニーは、フットウエアブランド「シャカ(SHAKA)」を2023年春夏シーズンにリブランディングした。 「シャカ」はサンダルブランドとして1990年代に南アフリカ共和国で誕生し、2000年代に入ってブランドが一時休止していたところ、同社が2013年に復活させた。
ブランドの新たなキーワードは“旅”だ。アウトドアとトラベルを融合したフットウエアブランドへと舵を切り、ブランドロゴも刷新した。同ブランドを統括する髙橋敏郎ブルームーンカンパニー マーケティング部 部長は「コロナを経て、人とのつながりを求めた旅のニーズが高まっている。強みであるアーバンアウトドアと旅を掛け合わせて、他にないポジション確立を目指す」と語る。同ブランドの2022年春夏シーズンの売上高は前年同期比20%増だった。刷新を機に、さらなる成長を狙う。
リブランディングを象徴するのが、新開発の“EXソール”。“長時間履いても疲れにくい機能”を追求し、イタリアのソールメーカー、フィンプロジェクト(FINPROJECT)と共同開発した。同社の独自素材“エクストラライト(Extralight)”を使うことで、従来のソールよりもクッション性とフィット感を向上させ、約25%の軽量化も実現。防滑性に優れ、雨天でも使用できる。
このソールを活用して、定番のスポーツサンダル2型をアップデートした。既存モデル“ネオ バンジー(NEO BUNGY)”をベースとした “ネオ バンジー EX”(1万7600円)と、“チル アウト(CHILL OUT)”をベースとした“チル アウト EX”(1万7600円)で、いずれもストラップの内側をメッシュ素材に変更し、速乾性も高めている。カラーはブラック、ベージュ、ブルーの3色だ。今後もブランドの目玉として、同ソールを使った商品を増やす予定だ。
4月27日には、新たなブランドの世界観を体感する関係者向けのイベントを神奈川・鎌倉で開催した。鎌倉観光協会と組んで、建長寺での坐禅体験や同エリアの名所をめぐるウオーキングツアーを企画した。夏には一般ユーザー向けにも実施予定だ。