「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、TwitterやFacebook、Instagram、そしてTikTokをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。今回は、TikTokでバズって売れている「ユニクロ(UNIQLO)」のバッグの話。
ソーシャルエディター津田:今、「ユニクロ」の“ラウンドミニショルダーバッグ“が世界中で売れています。ファッションECの検索プラットフォーム、リスト(LYST)が発表する2023年第1四半期のファッショントレンドでも1位に選ばれており、ファッション関係者の間では「ミレニアル世代のバーキン」とも呼ばれています。このバッグがヒットしたきっかけは、イギリスのインフルエンサー、ケイトリン・フィリモア(Caitlin Phillimore)が、約1年前にTikTok に投稿したバッグの中身を紹介する動画でした。小さいバッグから、カメラ、お菓子、鍵、財布、コスメ、香水、ヘッドホンなどが次々と取り出されるこの動画。高い収納力に、1500円というお手頃な価格も相まって“バズ“を生み出します。以降もミレニアル世代を中心にジワジワと話題になり続け、さまざまなカラーリングで販売されては完売を繰り返しているそうです。ちなみに先月、ロンドンにオープンした新店舗の壁面には、彼女のバッグのその時の中身が展示されています(笑)。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。