バルミューダは12日、携帯端末事業から撤退すると発表した。2021年11月に4.9インチ5Gスマートフォン「バルミューダフォン」でスマホ市場に参入。トースターやオーブンレンジ、炊飯器など機能とデザインに優れた製品で人気の同社のスマホ参入として大きなニュースになったが、既存のスマホ市場に食い込むことができなかった。携帯端末事業の売上高は21年12月期で28億円、22年12月期は8億円に終わっていた。
販売不振に加えて、原料価格の高騰や円安の進行もあって、新製品開発を中止する決断に至った。今後は経営資源を家電事業に集中させていく。バルミューダフォンに関するサポートは継続する。
2023 年 12 月期第1四半期決算に、携帯端末事業の終了によって見込まれる費用 5億3600万円を事業整理損として特別損失に計上する。