婚礼やイベントなどを手掛ける東京・白金台の八芳園(東京都港区白金台1丁目1-1)はこのほど、観光産業への貢献を目的とした新たな事業戦略を発表した。
同社は新会社を2023年秋に設立し、“交流文化創造”を戦略の軸に掲げる。“交流文化創造”とは、文化や芸術、産業やビジネス、言語や教育などあらゆる分野との“交流を創造”するための取り組み。新会社では全国各地の自治体と連携しながら、八芳園が培ってきた、打ち合わせから当日までをワンストップでプロデュースする企画力とプロデュース力を生かし、各地の食材を使った料理の開発・提案や、特産品など魅力を発信。地域活性化と観光産業の発展を目指す。
八芳園はこれまでも地域活性化を目指す取り組みを行っており、現在11の自治体・学校と連携協定およびパートナーシップ協定を締結している。2020年8月には、東京・白金台にポップアップ型ショールーム「ムスブ(MuSuBu)」をオープンし、全国各地の自治体や生産者、企業や学校と共に100以上のポップアップを週替わりで開催。人や食を通じて、各地の魅力をPRしてきた。
井上義則取締役社長は、「世界の市場が自己実現的消費へと向かいつつあると感じる。自己実現欲求を満たすためには、感性や美意識が重要。八芳園は“観光”の定義を再認識し、2025年をターゲットイヤーに定めて、皆さんと新しい市場を作っていきたい」とコメントした。
また、創業80周年の節目にコーポレートロゴも一新した。新ロゴのコンセプトは、“「新たな道」を開く”。歴史と継承を基盤に成長していきたいという思いから、現在のロゴモチーフに“無限の進化”というコンセプトを加えて作成した。