ロレアル プロフェッショナルのヘアカラーブランド「イノア カラー(INOA)」は5月15日、すべての人が自分らしい髪色で働ける社会を目指す「髪色プロジェクト」の発表会を行った。発表会には同プロジェクトのサポーターに就任したスキージャンプの高梨沙羅選手も登場した。
前日に“イノア カラー”でヘアカラーを行ったという高梨は「手触りが良くてつい触っちゃいます。後ろは自分では見えないんですけど、手触りだけで艶があるのがわかります」と笑顔。施術を行ったサンバレー(SUN VALLEY)の朝日光輝代表は「もとの髪が良かったので素材の良さを生かしてご本人の希望を聞きながら行いました」と語り、高梨は「すごく難しい注文をしたと思うんです。髪は明るくしたくないんですけど透明感がほしくて……」と恐縮し会場が笑いに包まれた。
ヘアカラー初体験は高校3年生の時で「遠征で海外にいくことがあったので、そのタイミングでやってみたいなと思って。その時は市販のカラー剤を使って髪を傷めてしまったんですが、テンションが上がったことを覚えています」と思い出を語り、「私の場合は自分のモチベーションを上げるというのもありますし、見せる競技でもあるので自分の個性を大切にしたいと思っています。髪を変えることで沈んでいた気持ちを切り替えられたり、新しいことを始める時にスイッチの切り替えになって、マインドとつながっているなと感じます」とヘアスタイルやヘアカラーへの思いを語った。
同プロジェクトは勤務先や職種の都合で好きなヘアカラーを楽しめない人が多い現状に対し、企業ブランドを尊重しつつもその人らしいスタイルや髪色で働くことができる社会の実現を目指すというもの。同社の調べによると、日本で髪色規定がある企業が約74%(8業種)にのぼるという。今後は賛同企業を募り“イノア カラー”でヘアカラーを行う福利厚生を提供するほか、自由な髪色で働ける環境作りに向け、企業・個人に対してさまざまな取り組みを行っていく。