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“Y2K”から飛び火して、大人にも肌見せ人気が広がってきました。自分の体を肯定的にとらえる“ボディーポジティブ”の流れも追い風に。ただし、大人の場合は控えめな露出にとどめ、品格を保つアレンジが肝心です。やりすぎないヘルシーな肌見せは、世界的なトレンドになりつつあります。
例えば「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」は、エレガントなレースを裾に配したトップスで、ウエストをちら見せ。レース越しの素肌がミステリアスな表情を帯びています。上下セットアップなので、ミニボトムスでも大人っぽさが保たれています。今回は、大人も真似できるお腹見せのスタイリングをランウエイルックからチョイスしました。
アウターで正面だけ肌見せ
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控えめなお腹見せの最も手っ取り早い方法は、アウターを羽織るスタイリング。ジレやジャケットの前を開けて着れば、両サイドをカバーでき、正面だけ素肌がのぞきます。
「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」は、クロップド丈のニットトップスに襟付きのジレを羽織りました。ジャケットの袖を断ち切ったようなスリーブレスなので、その分襟元がしっかり存在感を発揮。少しのお腹見せにとどめて、節度をキープしました。白でまとめて、ノーブルな雰囲気も漂っています。
三角窓できれいなヌーディー感を演出
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上手なお腹見せの秘訣は“三角形”にあります。トップスの裾を開いてトライアングルの隙間を作り、そこから素肌をのぞかせる手法です。遊ばせたトップスの裾に動きが出て、気負わないムードに整います。
「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」は、花柄シャツのボタンを大胆に外して、広めの三角形を演出。胸元も露出することでヌーディーさを高めました。最後にフェザーのコンパクトなトップスをレイヤードして、ボディーを引き締めました。
隙間がいざなう程よいチラ見せ
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ウエストとトップスの間に空間があれば、隙間が錯覚を誘って、ボディーラインを美しく映し出します。ゆったりしたトップスのおかげで、素肌が適度に隠れる効果も期待できそう。ゆらゆらと揺れる裾は、軽やかな表情も生んでくれます。
手の込んだレース状のニットトップスが印象的な「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」。クロップド丈の裾に余裕を持たせて、ボディーラインを引き立てました。透け感がきれいなモチーフのおかげで、素肌が目立ちにくい仕掛け。ボトムスにミニスカートを選んで、健康的なレッグラインを印象付けました。
揺れるフリンジで視線を誘導
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フリンジもお腹周りの素肌を隠すデザインとして便利です。トップスの裾からすだれのように垂らし、素肌がほのかに見え隠れする景色をプロデュース。別のフリンジアイテムと重ねる選択肢もありです。
「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」は、ノースリーブトップスの裾にフリンジをどっさりあしらいました。長さが不規則なフリンジのおかげで、ウエスト周りに弾むような動きが加わっています。体を動かすたびにフリンジが小刻みに揺れて、コンパクトな装いにドラマを添えてくれます。フリンジが目立つ分、自然と肌見せから視線をそらせる仕掛けです。
シアー素材で肌見せをカムフラージュ
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ほのかに透けるシアー素材は、お腹のカムフラージュに好都合。素肌の透明感まで際立たせてくれます。今シーズンのトレンド素材でもあるマテリアルを上手に生かせば、肌見せセンスがさらにアップします。
「MSGM」は、チュールのミニスカートをボトムスの上からレイヤード。お腹周りにかすみがたなびくような景色を生み出しました。チュールに適度なボリュームがあるので、ウエストが引き締まって映るおまけ付き。かなり肌見せゾーンが広めですが、チュールの効果でうまくぼかされています。
大人のお腹見せは、羽織り物やかぶせテク、隙間作り、ボタン開けなど、見え加減をコントロールするアレンジがポイント。くびれを強調するようなスタイリングは、サマールックを健やかに見せてくれます。品格を保ちつつ、ヘルシーでアクティブな雰囲気を印象付けやすいお腹見せを、これからの季節にぜひトライしてみませんか。