「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、TwitterやFacebook、Instagram、そしてTikTokをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。今回は、最近増えて、SNSでも話題の「諭吉アイシャドウ」の話。
ソーシャルデスク浅野:美容好きの間で「諭吉コスメ」と呼ばれる商品があります。その名の通り、価格が1万円前後の高価格帯商品のことです。「スック(SUQQU)」のクリームファンデーションが「諭吉ファンデ」と呼ばれ始めたのが最初でしたが、今ではスキンケアやメイクアップなどにも広く使われるようになりました。
とくに最近は「諭吉アイシャドウ」が増えています。アイシャドウパレットの平均的な価格帯は百貨店ブランドで5000~6000円ですが、1万円前後の高価格帯が増え始めています。その筆頭はやっぱり「トム フォード(TOM FORD)」の“アイ カラー クォード”(1万2650円)、そして最近では「ゲラン(GUERLAIN)」の“オンブル ジェ”(1万340円)、8月4日には「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」から“クチュール ミニ クラッチ”(9900円)が登場します。SNSではすでに「高い!けど買っちゃう!」といったコスメオタクたちの悲鳴が聞こえてきています(笑)。メイクアップアイテムで1万円のハードルはなかなか高いですが、それでもSNSでは「諭吉コスメ」の人気は根強いです。コスメでは「気分が上がる」嗜好性も重要ですし、アクセサリーやファッション小物に近い感覚なのでは?と思います。とはいえ、最近は機能性やデザイン性の高いプチプラコスメが数多く登場している中、「諭吉コスメ」の売れ行きってどうなんでしょうか?
記者村上:基本的に人件費も材料費も高騰しているから、製品の価格が少しずつ上がるのは仕方ありませんね。1つ言えるのは、(もちろん全員ではないかもしれないけれど)「1万円なら、買う人は買う」。そして「買う人」は、我々のような人種です(笑)。
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