軽量な装備を追求する“ウルトラライトハイキング”といった新しい登山カルチャーが広がり、登山人口の若返りが進んでいる。そんな中で、大手メーカーが作る製品では満足できない個人などの小規模事業者が、文字通り自宅ガレージなどで立ち上げた中小ブランド“ガレージブランド”の存在感が増している。ここではコンパクトな山用財布が人気のガレージブランド「ミニマライト(MINIMALIGHT)」を紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」5月8日号からの抜粋に加筆しています)
「ミニマライト」は、元はプロダクトデザイナーという羽地慎吾さんが2016年に京都でスタートしたブランド。三つ折りの山用財布“プレイウォレット”(4400円〜)が看板商品だ。羽地さんの出身地は沖縄県。「東京のデザイン事務所を経て、関西の清掃用具メーカーで働くようになって、山にハマった。山に登っていると『この製品はここがもっとこうだったらいいのに』というようなことをよく考える」と羽地さん。今も、「デスクに向かってわざわざデザインを考えるといったことはほとんどない」という。
“プレイウォレット”の原型も登山中に思いついた。「男性は、日常生活ではお尻のポケットに財布を入れることが多く、財布は小ささよりも薄さが重視される。でも、山では財布はサコッシュに入れて持ち歩くことが多いので、薄さよりも小ささの方が求められる。それで、2つ折りではなく3つ折りの財布があったらいいのにと考えた」。
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