先週は、G7広島サミットのニュースをファッション視点で見ていました。そしてつくづく、どこで何を着るか、つまりファッションは最強の外交ツールだと痛感しました。
その戦略が完璧だったのが、英国リシ・スナク首相と同行したアクシャタ・ルムティ夫人のカップルです。G7開幕前日に羽田空港に降り立った両氏。抜けるような青空と政府専用機に配した英国国旗柄を背景にタラップを降りてくる姿のフレッシュなこと!スリムなスーツに真っ赤なネクタイ姿のスナク首相と、鮮やかなピンクのニットとグリーンのパンツを着たルムティ氏。1980年生まれの同級生である2人がインドにルーツを持つ英国人であること、最年少首相であること、その誇りが画角の中に集約されていました。ちなみに政府専用機の国旗柄は、2年前に1億円を投じて塗り直し、当時の政府が批判を受けていましたがここで最大の効果を発揮したと言えるでしょう。広島到着時は、ルムティ氏はグリーンのワンピースというやや大人し目の服装に。その分、スナク首相が掲げた傘の内側に配した英国国旗が目立っていてグッドバランスでした。
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