フランス・カンヌで開催中の第76回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で米ドラマ「THE IDOL/ジ・アイドル」のプレミア上映が5月23日に行われ、主演のリリー・ローズ・デップ(Lily Rose Depp)とザ・ウィークエンドことエイベル・テスファイ(Abel Tesfaye)のほか、共演者であるBLACKPINK(ブラックピンク)のジェニー(JENNIE)らが参加した。
「THE IDOL/ジ・アイドル」は、HBOの人気ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」のクリエイターであるサム・レヴィンソン(Sam Levinson)が手掛けており、ハリウッドの音楽業界の舞台裏が描かれているという。BLACKPINKのメンバーとして世界中の大舞台でパフォーマンスを披露しているジェニーだが、俳優としてレッドカーペットに登場するのは今回が初めて。出番直前のジェニーに、米「WWD」が取材を行った。
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米「WWD」(以下、WWD):緊張している?
BLACKPINKのジェニー(以下、ジェニー):胸がいっぱいでどきどきするけれど、この機会に心から感謝しています。俳優としての第一歩をカンヌで踏み出せるのは、とても光栄なことですから。
WWD:俳優としてのキャリアをスタートするに当たり、韓国ドラマやロマンチックコメディーではなく、挑戦的な内容の「THE IDOL/ジ・アイドル」を選んだ理由は?
ジェニー:以前からサムの作品が好きで、出演シーンについて一緒に作り上げていけるという信頼感があったことが大きいです。音楽業界が舞台になっていることもあり、私なりに貢献できると思いました。
WWD:韓国ではポップスターを“アイドル”と呼ぶことも関連している?
ジェニー:私らしくいられる機会でもあったので、勇気を持って役に取り組みました。特別なトレーニングや準備はしていないんです、ありのままがいいとサムに言われたので。
WWD:「シャネル(CHANEL)」のアンバサダーを共に務めるリリー・ローズ・デップとの共演について。
ジェニー:(俳優業は)初めての経験だったので、私にとって大きなチャレンジでした。壁に体当たりするような気持ちで撮影現場に行ったんですが、リリーがいろいろ教えてくれたんです。シーンについて話してくれたり、落ち着かせてくれたりして、本当に心強かった。怖がらず、自信を持って自分を表現すればいいとアドバイスしてくれました。
WWD:ツアー中で毎日忙しい?
ジェニー:起きたら、やるべきことをやるだけですね。
そう語ったジェニーがレッドカーペットの装いに選んだのは、「シャネル」のヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=ファッション・コレクション部門アーティスティック・ディレクターによる、2020年春夏オートクチュール・コレクションの白いドレス。繊細なレース使いとふんわりとしたチュールスカート、黒のアクセントが効いたオフショルダーデザインが印象的だ。なお、オフショルダーはジェニーの希望だという。「THE IDOL/ジ・アイドル」は、日本では6月5日からU-NEXTで独占配信。