ファッション

「ジル サンダー」が京都BALに関西最大規模の新店 日本と欧州のモダニズムを融合

ジル サンダー(JIL SANDER)」は5月27日、関西最大規模となる新店舗を京都BAL1階にオープンした。同店は河原町通をのぞむ場所に位置し、売り場面積は190平方メートル。プレタポルテコレクションをはじめ、素材や製造工程に配慮した「ジル サンダープラス(JIL SANDER+)」やタイムレスなアイテムがそろう「ジル サンダー ワードローブ(JIL SANDER WARDROBE)」、バッグ、アクセサリー、ジュエリー、そしてルーシー&ルーク・メイヤー(Lucie&Luke Meier)=クリエイティブ・ディレクターがアーティストや写真家とコラボレートして毎シーズン企画・出版する写真集など含む全てのコレクションがそろう。同店舗限定商品として、「京都紋付」よって黒染めされた“7デイズ シャツ(7 DAYS SHIRT)”シリーズも並ぶ。

たっぷりと光が差し込む店内は、ピュアで幾何学的なデザインで、「ジル サンダー」のクリーンなムードに加えて和のテイストも感じられる。メイヤー夫妻が、京都の伝統的な建築様式を意識しながら、素材選びからこだわり、日本とヨーロッパのモダニズムの融合を表現したという。柱やハンガーラックには木材を使用し、天井は木で組み、壁の一部を漆喰で仕上げた。

それとは対照的に、床と壁、ベンチやディスプレー棚は、ジル サンダーの本社があるミラノ、そして北欧などで使用されている岩石のトラバーチンを用いている。質感と色が印象的なこだわりの素材は、機能性を持たせて活用するための工夫が随所に現れている。例えば、木のハンガーラックは滑らないようにブラスと組み合わせ、トラバーチンは、床材としてそのまま用いるのが難しかったため石膏と組み合わせるなど、素材の質感を最大限生かすための丁寧な仕事が光る。

メイヤー夫妻は 「私たちは、意識的に、しかし衝動的に、異なる文化や伝統、地理、世代からの要素を組み合わせ、非常に個人的なものにつくりかえている。京都や日本の文化は、その中で重要な役割を担っている。京都のような心に響く都市で、アイデアや感情を解釈することは、個人的にも創作活動においても、とても幸せな気持ちにしてくれる」とコメントを発表した。

オープンを記念し、1700年代創業の「香老舗 松栄堂」と、木箱入りの匂い袋を共同制作した。アイコンバッグ“タングル”シリーズにインスパイアされた組ひもをあしらっている。5万円以上購入した来店客に配布する(なくなり次第終了)。

さらに、特別なラッピングも用意する。アクセサリーやスモールレザーグッズを購入すると「印染工房スギシタ」がロゴを漆黒に染めたオリジナルの風呂敷で包む。
 
オープンに先駆けて1カ月限定でBALエントランスに特設したキオスクも好評だ。「ジル サンダー」の世界観をバッハ(BACH)の幅允孝代表が書籍やアートブック、雑誌で表現しており、特に文庫本が若い世代に好評だという。メイヤー夫妻がアーティストや写真家とコラボレーションして企画・出版した写真集も人気がある。なおキオスクは6月4日までオープンしている。

■ジルサンダー 京都BAL
オープン:5月27日
営業時間:11:00~20:00
住所:京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251 京都BAL 1階

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