スウォッチ グループ(SWATCH GROUP)は、「スウォッチ」の “ラブ イズ ラブ(Love is Love)”プライド・コレクションのレインボー・カラーの腕時計164本をマレーシア政府が押収したと発表した。
AP通信や現地メディアによれば、マレーシア政府は1984年に制定した「印刷と出版に関する法令(Printing Presses and Publications Act)」の下、同コレクションを「倫理的に有害であり、LGBTを暗示している」として、国内にある11店舗から押収したという。
ニック・ハイエック(Nick Hayek)=スウォッチ グループ最高経営責任者は、「本コレクションのレインボー カラーのメッセージは愛と平和であり、それを有害だとしたことに強く抗議する。これは何ら政治的なものではない」と主張。押収された腕時計の金額は計1万4000ドル(約195万円)だが、同社は腕時計を取り戻すべく法的措置を検討しているとAP通信にコメントした。
これに対し、マレーシアのサイフディン・ナスシオン・イスマイル(Saifuddin Nasution Ismail)内務大臣は、報告書の提出があり次第声明を出すとしている。イスラム教徒が多いマレーシアでは、同性愛行為は処罰の対象となっている。