フランス発フレグランス「リキッド イマジネール(LIQUIDES IMAGINAIRES)」から新作“ドン ローザ ミレジメ”が登場した。ブランド名の意味は“液体から想起する物語”。神聖でミステリアスな香水が持つパワーに着目し、フレグランス業界のエキスパートであるダヴィッド・フロサールとデザイナーのフィリップ・ディ・メオが設立した。神話や宗教的なストーリーを五感に訴える香りで表現するニッチフレグランスのブランドだ。
新作フレグランスは、シャンパーニュへオマージュを寄せた香り“ドン ローザ”誕生10周年を記念したものだ。“ドン”とは最高峰シャンパーニュ「ドン ペリニョン(DOM PERIGNON)」からで、修道士を意味し、ローザはバラの花と、ロゼシャンパーニュの色合い、ミレジメとはワイン業界におけるビンテージを表す。
美しく華やかなイメージのバラだが、ブドウ畑にバラの木々が植えられているのには理由があるそうだ。昔、フランスの修道士が、ブドウの木の周りに植えられたバラの木々が、病気や害虫の兆候を示し、ワインの作り手に警告してくれることに気付いたという。バラは良質なブドウのために美しさを犠牲にしているというストーリーを香りで表現し、賦香率(アルコールに溶かした香料の割合)を高めたのが新作だ。トップノートはシャンパーニュアコード、ダマスクローズからディープウッディアコードがリッチに香る。調香はソニア・コンスタンが手掛けた。 価格は3万8500円(100mL)。