「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」のアートギャラリープロジェクト、タイガーギャラリーは、世界的に高い評価を受ける日本人アーティスト加藤泉の新作を集めた個展“パラシティック:オニツカ(PARASITIC : ONITSUKA)”を6月12日からロンドンの「オニツカタイガー」旗艦店で開催する。
加藤氏は、自身の代表的な人型モチーフと、「オニツカタイガー」のスニーカーを組み合わせた彫刻作品やシューズボックスに描いた新作絵画、ブランドへのオマージュとなるミクストメディア作品など計40点を特別に制作。本展の作品は、有機的なフォルムを既製品と組み合わせたこれまでの加藤氏の彫刻、“プラモデル・シリーズ”を進化させたもので、「元の素材の質を見て、素材と相談してつくることが私の特徴なので、今回の作品も同じようにスニーカーと相談して作りました」と語った。「オニツカタイガー」のスニーカーは、彼にとって“常に生活の一部”だと言う。
日本で最も古い祭祀施設の一つがある島根県で育った加藤氏は、幼い頃から精神的な伝承を身近に感じてきた。彼の作品に見られる特徴的な質感は、石や木などの物体を含め、全てのものに神秘的な存在が宿るという日本特有の精神文化に通じるものがある。アイコニックで愛らしい人の姿は、古代のトーテムやSFに登場する地球外生命体、あるいは人間と植物が分化する以前に存在していた太古の生物を連想させる。
個展の開催に先立ち、作品制作の様子やスペシャルインタビューをタイガーギャラリーの公式インスタグラムで公開する。
■加藤泉―個展「PARASITIC : ONITSUKA」
日程:6月17日〜9月22日
時間:11:30〜18:00
場所:オニツカタイガー リージェントストリート ロンドン フラッグシップ
住所:249-251 Regent St, Mayfair, London W1B 2EP, United Kingdom