「WWDJAPAN」6月26日号の付録「WWDBEAUTY」とニュースサイト「WWDJAPAN.com」では、「2023年上半期ベストコスメ」を発表している。2023年上半期は、百貨店やバラエティーショップ・ドラッグストア、ECポータルサイト39店舗の協力を得て1〜4月に売れた商品をリサーチし、新商品(ニュープロダクト)と総合(ヒーロープロダクト※新商品も含む)を表彰。13カテゴリーのトップ3が出そろった。
リップは「ケイト」が圧勝
バラエティー・ショップ・ドラッグストアチャネルでも注目すべきはリップ部門。マスクの自由化によって需要が高まっている。その中で「ケイト(KATE)」の“リップモンスター”が新商品・総合とも1位を獲得し、無双状態だった。艶や発色の良さがありながらマスクにつきにくい処方が引き続き支持され、シーズンごとに新色を投入する仕掛けも多くの女性の心を掴んだ。2、3位では韓国や中国ブランドがランクインし、話題の“粘膜リップ”を表現できるとして支持を集めたようだ。
毛穴ケアのニーズに対応したクレンジング・洗顔料が人気
マスク着用の期間が長く続き、蒸れから毛穴の開きを気にする人が増え毛穴ケアアイテムの需要が高まっている。クレンジング・洗顔は毛穴汚れを落とし、次のスキンケアステップの浸透を促すためにも重要な位置づけ。総合1位の「メラノCC」“ディープクリア酵素洗顔”や新商品1位の「ビオレ(BIORE)」“ザクレンズオイルメイク落とし”などは、バイヤーから「マスク着用で毛穴ケアを意識する顧客が増えたことが影響している」「毛穴に入り込んだメイク汚れまでしっかり落とせる」などの声から選ばれた。2、3位も毛穴ケアにフォーカスした商品となっている。
SNSでバズったコンシーラーブラシが首位
美容機器・ツール部門は百貨店やECではドライヤーなどがランクインしていたが、バラエティーショップ・ドラッグストアはブラシとスポンジが上位を占めた。SNSでも多く取り上げられているコンシーラーブラシが1位を獲得。コンシーラーは手で塗布するより、ブラシを使用した方がムラなく塗れ、カバーもしっかりできるとして愛用者が増えている。新商品ではリップに続き「ケイト」“コンシーラーブラシ”が支持を最も集めた。SNSでは「#クッションスタンプブラシ」と多くの投稿があったという。総合1位の「ロージーローザ(ROSYROSA)」“マルチファンデブラシ”は、「プチプラで優秀とSNSで話題になった」とのバイヤーの声。2、3位もブラシとスポンジがランクインし、ツールを用いてメイクをする人が増加したのを反映したランキングとなった。