ロンハーマン(RON HERMAN)の2023-24年秋冬ウィメンズは、「メロディー オブ ラブ」をテーマに、幸福感や愛情を連想させるピンクと赤のレイヤードを軸に打ち出す。フレアスカートなどのドラマチックなシルエットと、スパンコールやラメなどのグリッター素材も強化した。
「エムティーモデリスト(MTMODELIST)」に別注したピンクのロングコートには、「アソース メレ(ASAUCE MELER)」の赤いストール(2万8600円)を組みわせた。コートの下は、「バウト(BOWTE)」のウールのビスチェとパンツのセットアップで、「甘くなりすぎないコーディネートがポイント」と篠崎茜バイヤー。バリエーション豊富にそろえるピンクのアウターの合わせとして、グレーのワントーンコーデも推す。キールックでは、「ピリングス(PILLINGS)」のグレーセーターと、「クーキーズー(KOOKY ZOO)」の同色のパンツを組み合わせて提案した。
店頭では、オンのシーンでも着られるようなドレスアイテムが売れている。秋冬も引き続き、華やかな印象の広がりのあるスカートやドレス、ラメやチュールアイテムなどを強化する。「オーラリー(AURALEE)」の別注リブニット(3万4100円)でラメ入りのゴールドベージュを企画したほか、「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」のラメ入りキャミソールや、新規導入したオランダ発の「エレフ(ELEPH)」のスパンコールドレスなどを買い付けた。足元も同様に華やかさを加えるグリッター素材を強化。「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」も初めて導入し、5cmのチャンキーヒールのパンプスなどを買い付けた。
アウターは、「去年からショート丈のニーズが増えている」と話しバリエーションを強化。「オーラリー」のピンクのダウンジャケットは、丈の短いメンズのシルエットで別注した。また、植物由来のアウターブランド「カポックノット(KAPOK KNOT)」を新規導入し今季のドラマチックなムードを盛り上げるドレスコート2型をエクスクルーシブで展開する。
「ステラ マッカートニー」やスパイバーともコラボ
恒例のチャリティー企画「ファンデーション1976(Foundation1976)」では、「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」とコラボした。サステナビリティのメッセージをポジティブに伝えたいという思いから、“climate optimist”というフレーズをプリントしたオリジナルTシャツ(4万円)を企画した。収益の一部は、ロンハーマンが千葉県匝瑳市で取り組むソーラーシェアリングの発電所の運営費用に活用する。また、初の試みとして購入者の中から抽選で10組を対象に、発電所へのツアーやビーチクリーンなどのアクティビティーを実施予定だ。
また会場内では、スパイバーが開発した人工タンパク質素材“ブリュードプロテイン”を使ったオリジナルアイテムも披露した。コレクションは、ウィメンズとメンズのプルオーバーとフーディー、ニットパンツ、ウィメンズのみのビーニーの計7型で、豊島のオーガニックコットンブランド「トゥルーコットン」をブレンドしすべて無染色で企画した。ハイゲージで編み立てることで滑らかな手触りに仕上げた。発売日や価格は未定。