「シャネル(CHANEL)」は6月1、2日、東京で2022-23年メティエダール・コレクションのファッションショーに関するイベントを開催した。昨年12月にセネガルの首都ダカールで開催したファッションショーの再演に際しては、東京でも音楽やダンス、カルチャーと融合。VIP顧客にはアンバサダーの小松菜奈や橋本愛を招いたスタイルトークなどを催しつつ、若い世代には同じくアンバサダーのクリステン・スチュワート(Kristen Stewart)や宮沢氷魚を招いて手仕事の魅力やサステナビリティ、女性のエンパワーメントについて語り合うイベントを企画するなど、複合的なイベントでさまざまな人と繋がろうと試みた。ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル グローバル ファッション部門 プレジデント兼シャネルSASプレジデントに、その意図を聞いた。
ブルーノ・パブロフスキー シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデント プロフィール
ボルドー スクール オブ マネージメント卒業。ハーバード ビジネススクールで経営学修士号取得。監査コンサルタントを経て1990年シャネル入社。同社の主にファッション部門の要職やエレス社長などを兼任し、2018年9月から現職。フランス インスティテュート オブ ファッション理事、フランス インスティテュート オブ ファッション客員教授なども務める
WWDJAPAN(以下、WWD):ファッションショーとアフターパーティだけでなく、VIP顧客との交流はもちろん、若い世代とのトークイベントまで、「ファッションショーを中核とする複合イベント」を開催する狙いは?
ブルーノ・パブロフスキー/シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデント (以下、ブルーノ・プレジデント):一言で言えば、さまざまな人と「コネクト」するため。そして、お客さまから若い世代までをインスパイアして、インスピレーションの源としての「シャネル」の存在を知り、愛してもらうためだ。
WWD:「コネクト」するには、音楽やダンス、カルチャーとの融合が必要なのか?
ブルーノ・プレジデント:ダカールで音楽やダンス、カルチャーと繋がったら、新たなエネルギーが生まれ、パリとダカールがつながった。東京でも、この街の音楽やダンス、カルチャーと繋がれば、パリとセネガル、そして東京がリンクする。発表したのは、セネガルと同じメティエダール・コレクション。だが環境が変われば、また違って見えるだろう。私たちが最終的に伝えたいのは、「シャネル」の洋服の魅力。手に取り、袖に腕を通して、毎日楽しんでほしい。でも今、洋服を手に取っていただくには、全方位的な、強いコネクションを持つことが欠かせない。そのためには、イベントを複合的に進化させることだ。
「パリ・コレクションは『あなたの時間』
メティエダールは『シャネル』の時間」
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