ユーフォニーはこのほど、フラーレンに着目したスキンケアブランド「センシ(1004 SEN[C])」を立ち上げた。第1弾は、“自然な使い心地”にこだわり、ハリと艶のある肌へ導く化粧水(120mL、3980円)を公式ECサイトで販売する。
同ブランドは、紫色をしたフラーレン配合の化粧品原料フラーティクルとの出合いをきっかけにブランドを立ち上げ、商品開発に着手した。フラーティクルは、高い抗酸化力を持つフラーレンのスキンケア効果の源となる電子的性質を保持したまま、液体中にフラーレンを分散させた化粧品原料。同社のパートナーであるベンチャー企業が、生産効率が低かった技術の工業化を実現した。
ブランド名は、色とりどりの花が咲き誇る様を表現した「千紫万紅(せんしばんこう)」と、非常に美しい容姿を持つ人を表現する「仙姿玉質(せんしぎょくしつ)」の四字熟語から由来する。ブランドが目指す“笑顔であふれる社会”と、商品を通じて“提供したい理想の姿”を重ねた。
ブランドメッセージとして「待ち遠しくなる明日へ」を掲げ、スキンケアを通じて「日々のルーティンへの小さな喜びと、心と肌が満たされる瞬間を少しでも多く提供していきたい」という思いから、まずは、肌のコンディションを整えるには“保水力”を高めることが大切だと考え、最初に化粧水を開発した。
化粧水“スキン ローション ライト&モイスト”は、基幹成分のフラーレンにセラミドなどを配合し、肌にハリと艶を与える。サラっとしたテクスチャーで、ベタつきを抑えながら潤いのある“自然な使い心地”を実現。ベルガモットとホーリーフ(クスノキ葉)の精油を少量加え、優しい香りに仕上げた。容器はリサイクルがしやすいガラス瓶を採用し、化粧箱はそのまま配送ができる仕様で、環境に配慮したパッケージを採用した。
ブランドディレクターを兼任する木村昌裕ユーフォニー社長は、「中型バイクを日常的に運転していた20 代の頃、冬になると頬が赤くなり、時には痛みも伴うような状態だった。そんな中、美容研究家から化粧水を勧められ、実践してみるとすぐに頬のコンディションが良くなった。それから15年ほど経ち、鮮やかな紫色が印象的な化粧品原料フラーティクルと出合い、真っ先に思い浮かんだのがこの時のことだった。かつての私のように、肌の悩みやコンディショ ンに無頓着な人にも使っていただきたいという思いから、さらっとベタつかない“自然な使い心地”にこだわり、香りやビジュアルなど、ジェンダーを問わない商品に仕上げた。何かを変えることで、新しい気づきを得られることがあると思う。この化粧水には、『あなたの肌やスキンケアにとってそんな存在になりたい』との願いを込めている」とコメント。今後、化粧水を皮切りにラインアップを拡充し、オン・オフラインともに購入チャネルの拡大を図る。
ユーフォニーは2018年に創業。オウンドメディアのコンテンツ制作を主に、プロモーションなどを手掛ける「メディア事業」と、理化機器などを扱う「ヘルスケア事業」を展開する。今回、2つの事業のノウハウとネットワークをつなぐチャネルとして、スキンケアブランド「センシ」を立ち上げた。なお、同ブランドは事業再構築補助金の採択を受けた事業となる。