ファッション

「リモワ」が125周年の展覧会を東京で開催 「ディオール」など歴代コラボから「エミリー、パリへ行く」のトランクまで

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン (LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の、ドイツのラゲージブランド「リモワ(RIMOWA)」は、ブランド設立125周年を祝い、東京・原宿で展覧会をスタートした。6月18日まで。

 「リモワ、 ザイト 1898(RIMOWA, SEIT 1898. 日本語で『1898年から』の意味)と銘打った展覧会では、同ブランドの歴代のスーツケースが並ぶ。会場は、時折館内アナウンスが流れて空港のよう。チェックインカウンターで名前入りのボーディングチケットを受け取ってから、入場する流れだ。創世記のトランクは、今とは全く違うレザー製。1955年にアルミニウムのスーツケースを世に送り出すと、80年代にはカラフルなABS樹脂のトランクが登場。70年代には、完全防水で写真機材などを水から守るトランクも開発している。

 これに続くのは、カラフルな色使いやステッカーで個性を表現したスーツケースの数々。会場ではさまざまなステッカーを無料で配っている。「ディオール(DIOR)」や「フェンディ(FENDI)」「モンクレール(MONCLER)」「パレス スケートボード(PALACE SKATE BOARD)」「シュプリーム(SUPREME)」などとのコラボレーションも一堂に揃う。

 また、ステッカーなどでカスタムするパーソナライズは、「リモワ」の特徴の1つ。会場の一番奥には、藤原ヒロシや村上隆から、ポール・スミス(Paul Smith)、パティ・スミス(Patti Smith)がステッカーなどでオンリーワンに仕上げた私物のトランクも並ぶほか、「エミリー、パリへ行く」に登場する架空のオートクチュール・デザイナー、ピーエル・カドー(Pierre Cadeau)の顔がインパクト絶大の「リモワ」など、映画やドラマに使われたトランクも展示した。さらにテレビや時計、バイオリンなど、特別な用途のために作ったトランクも披露した。

 この展覧会は、東京を皮切りに、米ニューヨークと独ケルンで開催。エミリー・デ・ヴィティス(Emelie De Vitis)マーケティング&製品担当シニア・ヴァイス・プレジデントは、「『リモワ』と日本は、1979年から40年以上にわたり強くつながってきた。特に日本では、耐久性と実用性、そして信頼という観点からカルト的な人気を誇っており、日本発着便の飛行機からは『リモワ』のトランクが次々と出てくるほど(笑)。だからこそ、皆さんに私たちの歴史を知ってほしい」と、展覧会の最初の場所に東京を選んだ理由を説明する。コロナ禍が収束して以降の日本市場でのビジネスについては、「かつてないほど」とエミリー・シニア・ヴァイス・プレジデント。今年は東京・表参道と福岡の店舗を改装予定という。

■「リモワ、SEIT 1898」
期間:2023年6月9〜18日
場所:東京都渋谷区神宮前6-35-6 ヨドバシJ6ビル(旧ジング)
入場料:無料

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