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メゾン マルジェラの新CEOはアルマーニから 会長職は親会社会長の息子が継承

OTBグループ傘下のメゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)は、7月17日付で新たな最高経営責任者(CEO)にガエタノ・シウト(Gaetano Sciuto)前ジョルジオ アルマーニ アメリカ部門CEOを迎えることが明らかになった。5月に退任したジャンフランコ・ジャンアンジェリ(Gianfranco Gianangeli)CEOの後任だ。また、2002年に同ブランドを買収して以来、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTBグループ会長が兼務していた会長職は、同氏の息子であるステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)が継承する。

シウト新CEOは、ミラノのボッコーニ大学を卒業後、米アリゾナ州フェニックスのサンダーバード国際経営大学院で修士号を取得。08年、フェンディ(FENDI)にライセンスとアクセサリーのディレクターとして入社した。時計、ホーム、フレグランス、アイウエア、レジャーウエア、テキスタイル、キッズウエアなどの製品カテゴリーにおけるグローバル展開を指揮した後、13年にフェンディのアメリカ部門社長に就任。19年にジョルジオ アルマーニのアメリカ部門CEOとして入社した。

一方、ステファノ・ロッソ新会長は、ウェブスリー(Web 3.0)とメタバースに特化したOTBの子会社であるブレイブ・バーチャル・エクスペリエンス(BRAVE VIRTUAL XPERIENCE、BVX)のCEOを21年の立ち上げから務めており、すでにOTBグループの取締役会のメンバーでもある。

レンツォ・ロッソOTBグループ会長は、メゾン マルジェラの買収後、09年には創業者のマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)の引退を乗り越え、14年に全くタイプの異なるジョン・ガリアーノ(John Galliano)を新たなクリエイティブ・ディレクターに起用。パリに拠点を置く同ブランドに対して強い愛着を持ち、「ファッション界で最も象徴的なブランドのひとつ」と表現する。そんなブランドにおける今回の人事については、「ステファノの新たな役割とガエタノの加入は、ブランドのポテンシャルを高めるとともに、次なる拡大に向けて舵を切る上で重大な意味を持つだろう」と述べた。

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