ファッション

松山ケンイチと小雪夫妻による獣皮を利活用するブランド「モミジ」 和光で2度目のポップアップ

俳優の松山ケンイチと小雪による獣⽪の利活用を目的としたライフスタイルブランド「モミジ(MOMIJI)」が6月15~28日、銀座・和光本店4階で期間限定ショップを開く。

鹿の別称を名付けた「モミジ」は、2022年3月にスタートした資源をアップサイクルするプロジェクト。立ち上げのきっかけは、松山が里山に移住したこと。人が自然環境へ影響を与え続けている一方で、気候変動などにより個体数が増えた野生動物も生態多様性に影響を与えているということに気付き、捕獲された野生動物の一部は食肉になるものの、皮は廃棄されてしまうという現実を目の当たりにし、プロジェクトを発起したという。獣皮の他にも廃棄される資源を利活用する活動に取り組んでいる。

同店で2度目の期間限定ショップとなる今回は、松山がアイテムの制作と監修の全般を担当したコレクションがラインアップする。中には、松山がデザインしたトートバッグや小雪のアイデアによるショルダーバッグなどがそろう。トートバッグは自身が使用するガーメントケースをヒントに、軽量で柔らかな質感のアップサイクルされた鹿革を、バッグのファクトリーブランド「ボーデッサン(BEAUDESSIN)」により製作した。価格は17万6000円。ショルダーバッグは巾着型のコンパクトなルックス。ストラップを外すと手提げバッグとポーチとして使用できたり、ピンクや水色といった鮮やかな発色を配したり、使い勝手とデザイン性を両立させた。価格は8万8000円。

この他に、「ボーデッサン」との獣革の端切れ素材を使用したサンダル、渋沢栄一が創業した日本初の帽子ブランド「トーキョーハット(TOKIO HAT)」との王子ファイバーの和紙糸「OJO+(オージョ)」を使った帽子、日本環境設計が提供する衣料品の再生プログラム「ブリング(BRING)」のTシャツに松山や15人のアーティストの作品をオンデマンドプリントした“アートTシャツ”もそろう。“アートTシャツ”の印刷はブラザーのガーメントプリンター「GTX」を使用。1枚から必要な分だけを印刷できることから、衣料品の大量消費や大量廃棄の課題に直面するファッション業界でも注目を集めているプリンターだ。

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