きもの専門店のやまとが展開するメンズ着物の「ワイ アンド サンズ(Y.& SONS)」は、2023年の新作浴衣のコレクションをオーダー限定で発売した。今年はブランドとして初めて、日本の伝統的な技法、有松鳴海絞りで染めた浴衣を用意。カラーは3種類で、ネイビー×ホワイト(13万2000円)とネイビー(12万6500円)、ネイビー×ブラック(13万2000円)をそろえた。東京・神田と京都の各店舗で取り扱う。寸法確定後、約3週間で届く。
有松鳴海絞りは、東海道の宿場町・茶屋町として栄えた名古屋市の有松・鳴海地区で町の特産品として発展した染色技法だ。布をくくる、縫う、たたむ工程で布への染料の染み込みが1枚ずつ異なる独特な柄が浮かび上がる。
今回のコレクションでは、その中でも、自由にムラなくシワを寄せた生地を、箱の中に押し縮めて染めた「箱村くも絞り」と、木の杢目のように見える絞りをギザギザとした線で表現した「雁木杢目絞り」を用いた。