「メルカリ」に代表されるフリマアプリの浸透や、コロナ禍の巣ごもり生活によって家庭の不要品を売り買いするリセール市場が拡大している。専門誌「リサイクル通信」のリポートによると、2021年のリユース市場の規模は2兆6983億円と過去10年で倍増。25年にはさらに3兆5000億円まで成長する見通しだ。6月12日の「WWDJAPAN」は、特集「ブランド買取の裏側」。ここではブランド品の買い取り・販売大手のコメ兵の事業戦略を掘り下げる。(この記事は「WWDJAPAN」2023年6月12日号からの抜粋です)
1947年創業の老舗・コメ兵ホールディングス(HD)は、買取店の出店にアクセルを踏む。2022年3月期から24年3月期までの3年間で計100店舗の出店を計画。すでに22年3月期に32店舗、23年3月期に28店舗を開いた。百貨店やショッピングセンターでの期間限定イベント「カイトリゴー」の開催も増やしている。リセールはいかに優良な品物を仕入れるかが生命線だ。高額品リセール事業での高い知名度と知見を生かし、オフライン(店舗)とオンライン(デジタル)で既存および新規顧客とのコミュニケーションを深める。
買い取りはエモーショナルな行為
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