「メルカリ」に代表されるフリマアプリの浸透や、コロナ禍の巣ごもり生活によって家庭の不要品を売り買いするリセール市場が拡大している。専門誌「リサイクル通信」のリポートによると、2021年のリユース市場の規模は2兆6983億円と過去10年で倍増。25年にはさらに3兆5000億円まで成長する見通しだ。6月12日の「WWDJAPAN」は、特集「ブランド買取の裏側」。ここでは三越伊勢丹が始めた買い取りサービスについて報告する。(この記事は「WWDJAPAN」2023年6月12日号からの抜粋です)
最近、新たに買い取りサービスに参入したのが百貨店大手の三越伊勢丹だ。三越日本橋本店で2020年10月から、伊勢丹新宿本店で21年10月から、伊勢丹浦和店で23年4月から専用の買い取りカウンターを設置し、顧客が持ち込んだ品物を買い取る。百貨店の強みは外商をはじめ優良顧客を分厚く持っていること。買い取りサービスは「顧客一人一人のことを深く知り、深くつながる」(三越伊勢丹ホールディングスの細谷敏幸社長)という方針に基づいたもので、顧客との新しい関係づくりに生かす。
平均の買取額は16万円
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