ファッション

10年前に大ヒットした英レザーバッグ「ケンブリッジサッチェル」 23年秋から日本で拡販再注力

10年ほど前に海外セレブリティーのスナップで人気に火が付き、日本でもヒットした英国のレザーバッグブランド「ザ・ケンブリッジサッチェルカンパニー(THE CAMBRIDGE SATCHEL CO.以下、ケンブリッジサッチェル)」が、改めて日本での拡販に力を入れている。名古屋に本社を置く雑貨商社エスピービーが2021年に代理店となり、今秋から有力セレクトショップに卸販売。「今後1〜2年で卸販路を確立すると共に、24年には直営店も出店する」(エスピービーの川崎寛セールスマネージャー)考えだ。

同ブランドは08年に英ケンブリッジでスタート。英国の学生カバン、サッチェルバッグをルーツとしたデザインが特徴で、「コム デ ギャルソン(COMMES DES GARCONS)」や「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」などとのコラボレーションでも知られる。英中部の都市レスターで生産しているが、自社工場のため、牛革を使ったメード・イン・UKでありながら3万円台中心といった価格帯が魅力だ。同工場には英チャールズ国王やカミラ妃も訪れたことがあるという。

10年前はネオンカラーのバッグが大ヒットしたが、今秋日本で打ち出すのは、黒やブラウンといった色合いの型押しの床革を使った、より定番的に使えるデザイン。ミュージシャンの譜面ケースをイメージしたというバッグなど、女性だけでなく男性も使いやすいデザインもそろえる。ピンクやミントといったパステルカラーの商品も一部企画している。

エスピービーが代理店となって以降、コロナ禍だったこともあり、百貨店の英国催事などでの展開が中心だったが、今秋からは「エストネーション(ESTNATION)」「スピック&スパン(SPICK & SPAN)」、ECの「エルショップ(ELLE SHOP)」で販売。自社ECにも力を入れ、実店舗は26年までに3店舗体制を目指す。26年時の卸、直営を合わせた日本での売り上げ目標は2億円超。

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