スノーボード用品大手の「バートン(BURTON)」は6月16〜25日、ブランド認定中古スノーボードを東京・原宿の直営旗艦店で販売する。試乗などで使用した性能に問題のない板を、購入後1年間の製品保証付きで新品時より抑えた価格で販売する。どれほどの割引率になるかは、当日まで非公表。
バートン ジャパンは購入前のお試しとして、主にハイスペックモデルをレンタルできるテストライドセンターを、福島のアルツ磐梯スキー場、福井のスキージャム勝山など全国3拠点で運営している。今回認定中古ボードとして登場するのはこれらのセンターで使用していた板約100本。定番人気のモデル“カスタム”や、新品購入時は10万円以上が中心のフリーライド用モデル“ファミリーツリー”などが含まれる。
認定中古モデルは、滑走面の大きな損傷やトップシートのはがれ、滑走性能に関わるエッジの錆び、しなりの不具合などの項目をチェックしたうえで、トップシートやエッジのクリーニング、初期ワックスなどのメンテナンスを施して販売する。購入後1年間は、修理や交換にも対応する保証付きだ。
米本国では、ユーザーが使用した板をバートンが買い取り、販売することもこれまであったというが、今回のような形での認定中古販売は日本独自のものという。今回扱うのは板のみで、バインディングなどにも領域を広げることが今後あるか、またユーザーから製品を買い取って認定中古販売を行うことがあるかは未定という。
米バートンはスノーボードメーカーとして初めて、2019年にBコープ認証を取得。25年までにクライメートポジティブ(CO2排出量よりも吸収量の方が多い状態のこと)達成を掲げている。「テストセンターで使用したクオリティーの高いボードをメンテナンスし、より長く使い続けることは、環境負荷を減らしスノーボードを楽しむフィールドを守ることにもつながる」(発表資料から)。アウトドア分野では「パタゴニア(PATAGONIA)」が、いち早く中古品販売に取り組んでいる。